<お料理教室で日露交流>ロシアからこんにちは! (Ono kyoka)

 筆者は現在ロシアにあるサンクトペテルブルク国立大学に留学している。

今回はロシアで開催された日本に関するイベントについて紹介したい。

 第11回「日本の秋」というイベントが9月上旬から12月末までサンクトペテルブルク市内各所で行われた。筆者はそのイベントの1つ、第83学校にて開催された日露料理教室に参加した。この学校は「バラの学校」と呼ばれ、サンクトペテルブルクで唯一日本語教育を取り入れている学校である。

 日露料理教室ではかき揚げうどんとロシアの伝統的なスープであるラプシャ作りが行われた。サンクトペテルブルクで茶道を教える同校教師のナタリア・ブルミスロバ氏は「日本料理とロシア料理は似ている部分もあるが、作り方は全く異なる。我々はその違いを伝えるためにこのイベントを開催した。また、ロシアの食材だけで日本料理が作れることも知ってもらいたい。」とのこと。

 イベントを通して日本料理の正しい味を広めることも目的の1つだ。例えば寿司はロシアでも大人気だが、日本のものとは調理方法や具材が大きく異なる。同イベントでは、プロ料理人でなくても日本料理を作れることを伝えるために、ロシア在住の日本人がボランティアでうどん作りを行った。

 イベントに参加した在サンクトペテルブルク領事館・副領事の中村知樹氏は「まだまだロシアは日本人にとって近くて遠い国。普段の生活を垣間見ることができる料理教室は異文化交流に大変良いと思います。日本映画祭や日本画展覧会などの行事も大切ですが、このような生活に密着したイベントはなかなかないので、貴重な機会をいただきました。」と語った。

このイベントに参加した11年生(日本では高校2年生に相当)のセニアさんは日本語で「料理はとても美味しかった。将来は東京大学で文化について勉強し、通訳になりたい」と笑顔で話してくれた。

 街を歩くと寿司屋を多数みかける。日本人というと喜ばれ、「一度は日本に行ってみたい!」と言ってくれる。独学で日本語を勉強している人もおり、日本に興味があるロシア人は多い。

 日本人にとってロシアは未知の国かもしれない。「寒い、怖い」という印象を抱いている日本人が多いと彼らに話すと、淋しそうな顔をする。ロシア人は日本のことを理解しようとする熱意があるのに、日本人の歩み寄ろうという気持ちが足りないのではないだろうか。