国際
日本が初めてクルド人*1を難民として受け入れたのは1980年頃。イラン・イラク戦争の被害から逃れるため、およそ15万人のクルド人が欧州、カナダ、オーストラリア、アメリカ、そして日本を目指した。日本クルド文化協会によると、現在2000人を超える…
モンゴルでは近年、地方に住んでいる人びとが首都ウランバートルに移住し、都市人口が増加している。 そのため、住居の供給が追いつかず市民の多くはインフラが整っていない場所に移動式住居を建て暮らしている。この地区をゲル地区と呼び、JICA ( 国際…
(この記事は2014年10月16日に執筆されました) パキスタンの首都イスラマバードの一画にひっそりと、泥で作られた家々が軒を連ねている。簡易的住居という意味のカッチー・アバディと呼ばれるその地域には、30年以上も前から、アフガニスタン及びアフガン国…
(この記事は2015年1月、LINK学生ジャーナル12号に掲載されたものです) 2011年より続くシリア内戦により、現在に至るまでレバノンでは、国連に登録されている者の数だけでも110万人以上の難民がシリアから流入している。特にレバノンの東…
筆者はこの夏、近年の経済成長と、中露に挟まれたその地政学的重要性から注目の集まる中央アジアの2大国、カザフスタンとウズベキスタンを訪れた。
2015年5月9日、街ゆく人々はロシア国旗を手に湧いていた。対独戦勝記念日であるこの日、ロシア全土で軍事パレードが行われており、筆者はモスクワで見学した。 遺影を手に持ちパレードに参加する人々。(撮影=LINKジャーナル編集部)
2015年1月末に、スペイン・バルセロナを旅した。観光地として有名な「グエル公園」で「JE SUIS CHARLIE 2015 FRANCE」という興味深い落書きを見つけた。1月7日、フランスの新聞社「シャルリー・エブド」が襲撃され編集者や風刺画家を含む12人が銃殺さ…
ヨルダン川西岸側パレスチナ自治区ラマッラー郊外に位置するビリン村では、2005年2月より、イスラエルとパレスチナ自治区を隔てる分離壁の建設に反対するデモが毎週金曜日に行われている。そこで私は2015年1月2日と9日の2週にかけてこのデモの…
2015年1月、パレスチナ自治区におけるイスラエル入植の実態を取材するためにイスラエルに渡った。1948年にイスラエルが建国されて以来続くイスラエル/パレスチナ問題のことを日本人でも一度は耳にしたことがあるだろう。 私が訪れたのはヨルダン川…
筆者は現在ロシアにあるサンクトペテルブルク国立大学に留学している。 今回はロシアで開催された日本に関するイベントについて紹介したい。 第11回「日本の秋」というイベントが9月上旬から12月末までサンクトペテルブルク市内各所で行われた。筆者はその…
パキスタン首都イスラマバードの中心部、Dチョークと呼ばれる地区周辺は首相府や大統領府、その他政府機関が集中した、いわばこの国の心臓部分である。現在そこではパキスタン正義運動率いるイムラン・カーン氏、人民運動率いるタヒル・ウル・カドリ氏と、そ…
2011年1月、シリアで行われたバッシャール・アル・アサド政権に対する反政府デモが武力衝突へと変貌して以来、シリア各地では3年以上にもわたって、激しい戦闘が繰り広げられている。それにより現在、シリア南西に位置する隣国レバノンにまでも戦闘は…
2011年にシリア内戦が始まって以来、多くのシリア国民が故郷を離れ、避難生活を強いられている。2014年11月現在、国連の報告ではその数は320万以上にも上り、その中でも難民の流入が特に著しい隣国レバノンでは110万以上の人々がシリア難民…
11月某日、筆者はトルコの国家プロジェクトであるイズミット湾横断橋プロジェクトの工事現場を見学した。この事業は2012年から日系企業のIHIにより着工が始まり、2015年度末に完成予定である。トルコ北西部に位置するマルマラ海のイズミット湾に横…
10月24日、筆者が現在留学中のコジャエリ大学では学生によるデモが行われていた。コジャエリ大学では度々学生によるデモが起こる。デモの内容は毎回様々だが、学生が訴えているのは特にトルコ政府への不満が多い。今回のデモもその一つで、トルコの隣国…