16号(2016年4月発行)

上尾歩のキネマ論評 最終回 『天然コケッコー』

天然コケッコー 2007年公開 監督・山下敦弘 原作:くらもちふさこ 出演:夏帆、岡田将生ほか 小学生3人、中学生3人が通うド田舎の学校に、東京から転校生がやってきた。小学校と中学校が同じ校舎にあり、生徒の顔ぶれが変わらないため、新顔がやって来る知…

ぼくの学校がなくなる 震災から5年 踏み出す一歩(早川秀輔)

ぼくの母校、那須高原海城中学校・高等学校。地元では「ナスカイ」と呼ばれている。2011年3月11日に起きた東日本大震災の影響で17年に閉校が決定している。1996年の創立から震災までは栃木県の那須町に校舎があったが、現在は東京都多摩市の廃校…

学級身分制度「学内カースト」の影(三根穂香)

同じクラスの生徒という立場であるにも関わらず、格差が発生する「学内カースト」。現場の教員や生徒たちは何を感じ、そしてどのようにつきあっているのだろうか。

LINK女性記者が体験、「相席屋」潜入ルポ!!(水戸さくら)

相席の魅力「あわよくば」だけじゃない? 初対面の男女が「相席」して食事を楽しむ居酒屋「相席屋」を、LINKの女性記者が訪れてみた。座席には柵状の扉がついていて、外側から中の様子が見える半個室。男女が向かい合うように誘導してもらえる。初対面の…

プロの仕事論 78 歳バーテンダー・田中光男氏(村上直樹)

大阪市・あべのハルカスの近くにあるバー「Mr.TANAKA」は開業50年を超える老舗だ。がんを患ってもマスターの田中さんがカウンターに立ち続けるのは、家族やお客さんの存在が心の支えになるからだ。 カクテル「ブルーハルカス」 白い砂糖は雲を連…

「教派擬人化」実現で話題 ピューリたんで伝道?(水戸さくら)

キリスト教専門誌『キリスト新聞』で連載中の「ピューリたん」。「宗教系ゆるふわマンガ」がコンセプトだ。以前からあった「教派擬人化」構想の実現は、クリスチャンだけでなく「萌え擬人化」ファンの間でも話題。関係者もこの動きを歓迎している。 同作品の…

「見えない」難民問題 響け、当事者の声(浜田寛子)

日本が初めてクルド人*1を難民として受け入れたのは1980年頃。イラン・イラク戦争の被害から逃れるため、およそ15万人のクルド人が欧州、カナダ、オーストラリア、アメリカ、そして日本を目指した。日本クルド文化協会によると、現在2000人を超える…

<人口急増のモンゴル・ウランバートル市>日本の国際協力 要望に応えきれない援助

モンゴルでは近年、地方に住んでいる人びとが首都ウランバートルに移住し、都市人口が増加している。 そのため、住居の供給が追いつかず市民の多くはインフラが整っていない場所に移動式住居を建て暮らしている。この地区をゲル地区と呼び、JICA ( 国際…

俳句の手引き

前号に引き続きたくさんの投句ありがとうございます。前号で冬帽子の句を募集しましたが、今年の冬は例年より暖かく、冬帽子をかぶる機会も少なかったのではないでしょうか。 特選 冬帽子脱ぎてただいまといふ顔 貴羽(たかはね)るき 寒い外から帰って冬帽…

グローバル人材育成が急務 ~「トビタテ!留学JAPAN」で留学機運を醸成~

近年、ビジネスや国際協力等あらゆる領域において、複雑化し続ける世界の情勢に即応し、ボーダレスに動けるグローバル人材の育成が急務となっている。最近では、官民連携の動きも強まってきた。文部科学省主導で始まった官民協働の留学促進キャンペーン「ト…