防災ってどうしたらいいの…?(池谷歩実)

 1月17日に阪神淡路大震災20年目、3月11日に東日本大震災4年目を迎え、地震発生時の過酷な状況や復興が進まない被災地の現状などを目にする機会が増えた。家族から阪神淡路大震災の時の状況を聞いたり、東北の被災地に思いを馳せたりした人もいたのではないだろうか。しかし、次いつ襲いかかってくるか分からない震災に対する備えが十分できていると胸を張れる人は少ないのではないか。特に一人暮らしをしている学生は、災害時に自分一人で対応しなければならない。

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  一人暮らしであっても、備えるべきことは一般家庭と変わらない。ただし、故郷の家族に生存を伝えることすらできなくなったり、建物の下敷きになった場合に、そもそもいなくなっていることに気づいて貰えなかったりするリスクが高い。阪神淡路大震災の経験者からもホイッスルや個人的なデータを書き込んだ紙を入れたカプセルを常に持っているといいという声を多く聞く。

 
·家族の安否確認には「171」や「J-anpi」
 家族との安否確認をする方法としては「災害用伝言ダイヤル (171) 」が最も知られている。局番なしの「171」に電話をかけ、音声ガイドに従って伝言を録音したり、聞いたりすることが出来るサービスだ。また、 webブラウザで電話番号や氏名を検索することで通信キャリア各社が提供する災害伝言板などを確認できる「J-anpi」もある。どちらも毎月1日、 15日の他、正月三が日や防災週間 (8月30 日~9月5日 )防災とボランティア週間 (1月15 日~ 21日)に体験利用できる。防災訓練の一環として、一度やってみたら安心度が増すだろう。
 
·スマートフォンのアプリを活用しよう
 最近では、スマートフォン向けの無料防災アプリも数多く開発されている。内閣府が昨年10月に行った「防災アプリ公募 第2回審査」で「防災情報デザイン賞」に入賞したアプリ「防災セーフティマップ」は避難所の場所や現在地からの距離などの避難誘導のための情報だけでなく、標高や災害予測情報、過去の災害写真等も表示する。また、普段からコンビニやカフェ、病院などの検索やナビにも使うことが出来る。
 同審査で「第2回防災アプリ賞」受賞の「goo防災アプリ」や「思いやり賞」で入賞の「家族向け安否確認システムfamiloca」は家族の安否確認が出来る。「goo防災アプリ」はJ-anpiを使えるだけでなく、平時から防災関連ニュースの閲覧や、気象庁提供の警報・注意報のプッシュ通知の受信などの機能もある。日常でもこうしたアプリを使い慣れておくことで非常時にも戸惑うことなく使えるだろう。
 
 また、防災用に開発されたアプリでなくても災害時に役立つものもある。例えば防犯ブザーアプリ。子どもや女性用に作られたアプリだが、震災で生き埋めになった際などに居場所を伝えるためにも使える。また、懐中電灯アプリも夜中に避難する際に使えるだろう。スマートフォンに様々な防災アプリを入れておくことで、出先で地震にあっても冷静に行動できるようになるだろう。ただし、スマートフォンアプリの場合、充電が切れると使えなったり、非常時には回線が混み合ってアクセスできなくなる可能性があることを念頭に置いておくべきだ。
 
 お金をかけて防災グッズを買いそろえることも必要だが、災害対策の取っ掛かりとしてこのようなアプリをダウンロードして実際に使ってみておくことも、非常時に役立つだろう。(池谷歩実)

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アプリ「防災セーフティマップ」で避難所や標高を表示させたスマートフォン画面