<学生200人に聞きました>若者の投票率向上「選挙にエンタメを!」

    選挙の時期になると必ず話題に上る「若者の投票率が低い」という問題。毎回議論されているものの改善の余地があるのか疑問だ。そこで、若者の選挙に対する意欲の実態を調査した。

 

    LINKジャーナル編集部が関西の大学生200人を対象に行ったアンケートによると、選挙に行ったことがあるかという問いに対し「はい」と答えたのは全体の39%にとどまった。「いいえ」と答えた学生に理由を尋ねたところ、「面倒だったので」や「予定とかぶっていた」などの答えが多く、選挙に対する無関心さが目立った。また「下宿生だから住民票を移しておらず行けなかった」という回答もあり、有権者の状況を考慮した不在者投票などの制度の認知度の低さもうかがえた。

 

    一方で、投票率改善のためにはどのような方法が考えられるかという問いに対しては様々な意見があった。中でも多かったのは42人が答えた「選挙にエンターテイメント性を持たせる」という案だ。投票所でのイベント開催、投票者への菓子や図書カード等の配布などといった、投票行為に付加価値の付与を提案する学生が目立った。お笑い芸人など若者に身近な芸能人を起用してのプロモーションを提案した男子学生は、「若者の投票率低下は選挙への興味の無さが原因。若者が触れる媒体や芸能人を使って若年層にターゲットを絞った宣伝をすれば効果的だと思う」と話した。

 

   次いで多かったのは23人が答えた「ネット投票」案。2人の女子学生は「いつもスマホを握っているのでネットから投票出来れば楽」「当日になって行くのが面倒になることもあるから、家でも投票できると嬉しい」と述べた。他にも投票所の増設やはがき投票の周知など有権者のニーズに応えるものから、義務にしてしまう、罰金制にするといったものまで様々な案が見られた。

 

    回答に共通するのは、「選挙はつまらないもの」という認識だ。改良点の質問には明確に自分の考えを持つ大学生が多いものの、回答の第一声は多くが「考えたこともない」という否定的なもので、選挙をどこか他人事のようにとらえている様子が見えた。

 

  選挙権年齢を「満18歳以上」に引き下げる公正法改正案が、今国会に提出されている。これが成立すれば、2016年の選挙から高校生の投票も想定される。若者の選挙離れが叫ばれる今だからこそ、政治への関心をいかに高めるかが今後問われてくるだろう。(執筆者:瀧本楓)