筆者はこの夏、近年の経済成長と、中露に挟まれたその地政学的重要性から注目の集まる中央アジアの2大国、カザフスタンとウズベキスタンを訪れた。
続きを読む 俳句と聞けば、どういったイメージを持っているでしょうか。
古臭い。シニアの遊び。昔の言葉で書かれている。季語や575などのルールが多い。という声が聞こえそうですね。
最近では、バラエティ番組で俳句が扱われていたり、緑茶飲料のラベルに俳句が載っていたりと以前より身近になったと思います。しかし、俳句を作ってみようと思う人は、まだまだ少ないでしょう。
高校の教科書に取り上げられている俳句を見ると
いくたびも雪の深さをたづねけり 正岡子規
金亀子擲つ闇の深さかな 高濱虚子
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
炎天の遠き帆や我が心の帆 山口誓子
すこし懐かしさを感じたと同時に、アレルギー反応を示される方もいることでしょう。
原因は、古典文法、切れ字と呼ばれる「や」「かな」「けり」だと思います。
では、次の句はどうでしょうか
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの 池田澄子
びわ食べて君とつるりんしたいなあ 坪内稔典
Aランチアイスコーヒー付けますか 稲畑廣太郎
最初の4句よりも馴染みやすかったのではないでしょうか。
なんだか分からないけど面白い。俳句は連句という遊びが元になっています。
だから本来、俳句は面白いものなのです。最初に挙げた4人の俳人は明治から昭和の時代に活躍した俳人です。次に挙げた3人は現在、活躍されている俳人です。時代が違えば作品もガラリと変わります。現代に生きる私たちは、現代の言葉、現代の感覚で俳句を作っていけばいいのではないでしょうか。